【専従者 vs パート】どっちが得?自営業妻の働き方をリアルに比較!

専従者とパートどっちが得?
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専従者とパート、どっちが得なの?

自営業の妻として働いていると、誰もが一度は悩むこの問題。

結論から言うと、お金の面だけで見ると

自営業の妻はパートで働く方がお得!

…とはいえ、

  • 子育て中で時間に融通が効くのがいい
  • 介護が必要な家族がいる
  • 夫婦で仕事を共有したい
  • 社会に出るのが辛い

など、事情によっては

専従者の方が合う人もいます!

専従者にすれば節税できる。

でも、パートならお給料ももらえて社会保険もつけてもらえる。

私自身、どちらも経験して思う結論は、

「どっちが正解」じゃなくて「自分の暮らしにあってるか」が大事!

この記事でわかること
  • 専従者 vs パートの税金・保険・働き方の違い
  • お金の面ではどちらが得か
  • 家庭の状況にあった選び方
  • 将来の年金や保障の違い
  • 実際に専従者とパートを経験して感じたリアルな比較

私は8年専従者として働いたあと、パートに切り替えました。

この記事を読めば「今の自分」にどちらが合うか、見えてくるはずです。

目次

1. 比較:専従者とパート、何が違う?

項目専従者パート勤務
夫の節税効果給与は
全額経費
配偶者控除のみ
保険国保健康保険(※1)
年金国民年金厚生年金(※1)
収入の自由度高い就業条件による
時間の融通高い低い
雇用主家族(夫)外部の会社

※1:パート先で社会保険(健康保険+厚生年金)に加入できる条件

  • 週20時間以上勤務
  • 月収88,000円以上
  • 2ヶ月超で雇用される見込み
  • 従業員数51人以上の会社

2. お金の面ではパートが得!理由を比較

最初にお伝えした通り、

パートの方がお金は残ります!

実際以下の3パータンで比較しましたが、

  • 夫350万/妻96万(社保なし)
  • 夫350万/妻106万(社保あり)
  • 夫600万/妻240万(社保あり)

どのパターンでも

パートで働く方が現金は増える!

実際にどう計算するのか、

パターン②で比較してみました。

  • 事業所得:350万円
  • 妻所得:月8.8万円(年106万円)
  • 子どもなし
  • 妻はパート先で社会保険加入

A. 妻が専従者の場合

項目
所得2,440,0001,060,000
給与所得控除-550,000
社会保険料控除-750,000(※1)
配偶者(特別)控除0(※2)
基礎控除(※3)-480,000-480,000
課税所得1,210,00030,000
所得税61,7001,500
住民税109,00011,000
個人事業税9,500
国保料380,400
税金合計573,100
世帯収入3,500,000

※1:国保350,000円、年金200,000万円×2人分
※2:妻が専従者なら配偶者(特別)控除は使えない
※3:住民税の基礎控除は430,000円

B. 妻がパート勤務の場合

項目
所得3,500,0001,060,000
給与所得控除-550,000
社会保険料控除-550,000
(※1)
ー150,000
配偶者(特別)控除(※2)-380,000
基礎控除(※3)-480,000-480,000
課税所得2,090,0000
所得税113,8000
住民税202,0005,500
個人事業税62,500
国保料472,800
税金合計856,600
世帯収入4,560,000

※1:国保350,000円、年金200,000万円×1人分
※2:住民税の配偶者特別控除は330,000円
※3:住民税の基礎控除は380,000円

はた坊

税金の計算方法ってこんな感じでやっていきます!

この後、数字を比較してみましょう!

▶比較結果:専従者 vs パート

項目専従者パート
世帯収入3,500,0004,560,000
所得税63,200113,800
住民税120,000207,500
個人事業税9,50062,500
国保料380,400472,800
税金合計573,100856,600
手残り2,926,9003,703,400

ご覧の通り、妻がパートに出ると

  • 税金は増えるけど
  • 世帯収入もUPするから

結果、現金の手残りは77万もUP!するんです。

さらに、妻が社会保険に加入すれば

  • 将来の年金も増える
  • 妻の保障も増える(傷病手当など)

と、メリットはたくさん!

2. それでも専従者がおすすめな人

それでも専従者がおすすめな人もいます。

  • 自営業の業務にしっかり関りたい
  • 子育てや介護で時間の融通がほしい
  • 社会に出るのが苦手
  • 夫をそばで支えたい

こういった方には専従者はぴったり!

子どもが小さいうちは本当に助かりました。

【個人事業主】専従者給与はいくらまで大丈夫?届出方法・節税効果を徹底解説!

3. パートがおすすめな人

  • 社会保険に入りたい
  • 世帯収入をUPしたい
  • 夫の事業が不振な時カバーしたい
  • 社会とのつながりがほしい
  • 長く働ける環境がほしい
  • 自分で給料を稼ぎたい

という方はパートに出てみるのがおすすめ。

4. 実際にどうだった?私の体験談

私は長男の妊娠中から8年間専従者で勤め、

2023年からパート勤務を開始しました。

専従者のメリット・デメリット

  • 雇用主 = 夫で相談しやすい
  • 臨機応変に時間を使える
  • 夫の節税対策にもなる!
  • 妊娠中は体調を優先できる
  • 子どもの体調・学校行事も優先できる
  • 保育園に預けることもできる

私は、

長男が幼稚園に入るまでは経理 + 自宅保育、

次男は1歳から保育園に預けて経理+他の作業も手伝っていました。

はた坊

子どもの都合を優先する時、気を遣わず休めるのは本当に助かりました。

  • 夫の節税効果はあるけど
  • 自分で給料を稼いでる実感はない
  • 夫に依存している気がする
  • 社会と接している感じはしない
  • 夫が感謝してくれないと辛い
  • 必然的に育児担当 = 私になる
  • 夫の仕事ぶりがよくも悪くも見えてしまう
  • お金のもめごとは増える

保育園に預けて働く時間が長くなったことで、

夫といる時間が増えたことは良くも悪くも…という感じでした。

「もっとこうしたらいいのに」とか「工場が汚すぎる」とか色々気になるようになったのは事実。

はた坊

やっぱりもめますよね(笑)

パートのメリット・デメリット

  • 社会に出ている実感がある!
  • 自分で稼いでいる実感がある!
  • 自分の知識や技術が役立って自己肯定感UP!
  • 自分の居場所が増えた
  • 社会保険加入で保障UP!
  • 世帯収入UP!
はた坊

メリットしか感じていません(笑)

もちろんデメリットもあり、

  • 子どもの体調不良が辛い
  • 休むと仕事が溜まる
  • 税金が増えた
  • 働く時間が増えた
  • 家事がままならないことも
  • 体力的には辛いと感じることも

今の会社は休むと仕事は溜まるだけなので、

子ども2人がインフルエンザに時間差でかかった時は

はた坊

終わった…

と思いましたね。

それでも子育てに理解のある上司に恵まれたので

子どもの行事や通院を優先できるありがたい環境で仕事させてもらっています。

パートに切り替えた理由

パートの方がお得なことはわかっていましたが、

  • 子どもは2人ほしかった
  • 体力なし・持病ありでフルタイム勤務を続ける自信がなかった

ので、結婚2年目で専従者の道を選択して経理も勉強。

次男出産後も育児を優先していましたが

夫の事業資金が底をついてきて…。

残高は見せていたけど、お金の管理が苦手な夫は危機意識が全くなく…

融資も受けました。

  • 貯金はあるからしばらくは耐えられる
  • でも夫の危機意識が低い
  • お金のことを考えるのは私だけ

そんな状態で夫婦ゲンカが増えてきたので

はた坊

節税も大事だけど今は世帯収入を上げる時だ!

と考えてパートに出ることにしました。

社会保険加入を目標に

  • 週20時間以上働ける
  • 子どもの都合も優先しやすい

ところを探し、夫には、

  • 専従者100万の場合
  • パート100万の場合

で、手残りがこれだけ違うよ!とプレゼンして、半ば強引に就職活動を開始。

最初は誰でもできる仕分け作業の仕事でしたが、

今は経理に転職。

私は家庭にこもるより仕事している方があっているようです。

また家庭の事情で専従者に戻ったり、掛け持ちしたりすることもあるかもしれませんが、

はた坊

あの時、社会に出る選択をしてよかったと思っています。

専従者とパート・副業は掛け持ちOK?条件・具体例・注意点を徹底解説!

5. 悩んだ時は5つの判断ポイント

  1. 年間収入はどれくらい?
  2. 節税額と手取りの差はどれくらい?
  3. 社会保険に入りたい?
  4. 仕事の自由度はどのくらい必要?
  5. 今後のライフプランに合ってる?

①②:こちらの試算をチェック!

③:これから20年、社会保険加入で働くと生涯年金が月4万UPする想定↓

自営業妻の年金はいくらもらえる?専業主婦・専従者・パートでの違いをわかりやすく解説

④⑤:自分がどんな風に働きたいか、家族の都合はどれくらい考慮する必要があるか、一度書き出してみるのがおすすめです。

自分で考えるのが苦手な方は、税理士に相談するのもアリ◎

税金・確定申告で不安なとき、どこに相談する?個人事業主の相談窓口5選

まとめ

  • どちらにもメリット・デメリットあり
  • 「自分と家族」に合うかを軸に考えて
  • 迷ったら税理士相談も活用してOK!
  • 私はパートに出てよかった!
  • 専従者にはいつでも戻れる

専従者もパートも、どちらにもメリット・デメリットがあります。

大切なのは「今のあなたと家族の暮らし」に合っているかどうか。

お金だけで決めず、時間・気持ち・将来の見通しも含めて、柔軟に「その時のベスト」を選んでいけるといいですね。

私自身も、専従者からパートへと働き方を変えてきました。

どちらも経験したからこそ言えるのは、

「迷ったら、まず一歩外に出てみるのもアリ!」

自分らしい働き方、見つけていきましょう!

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