「事業の経費をクレカ(クレジットカード)で払っているけど、経理処理はこれで合ってるのかな…」そんな不安、ありませんか?
クレカ払いは経理の効率化に直結する反面、事業用・個人用で使い分けていないと、後から仕訳や集計で余計な手間が増えてしまいます。
この記事では、事業用・個人用カードの使い分けから、ありがちな失敗談、仕訳の方法、マネーフォワードクラウド確定申告(以下、MFクラウド確定申告)との連携手順、ポイントの扱いまで、実務13年の経験をもとに解説します。
- 事業用・個人用カードを使い分けるべき理由と、分けないと起きる困りごと
- 事業用・個人用カードを使い分けていても起きがちな失敗パターンと対策
- クレカ払いの経費は、いつ・どう仕訳けすればいいか(発生主義について)
- MFクラウド確定申告とクレカを連携する具体的な手順
- クレカのポイントを経費計上する際の注意点

1. 事業用・個人用のカードを分ける

経費管理をラクにする、いちばん簡単で大切なことが「事業用と個人用でカードを分ける」ことです。
同じカードで事業と個人の支出を混ぜてしまうと、明細を見返しても「これは経費だっけ?」と迷う場面が増えます。カードを分けていれば、会計ソフトとの連携時も事業用の明細だけが自動で仕訳候補に上がるので、個人の支出を除外する手間がかかりません。
1-1. カードを分けるメリット
- 明細を見るだけで経費が把握できる
- 会計ソフト連携時、仕訳の手間が大幅に減る
- 個人の支出が混ざっていないため、確定申告前に慌てずすみ、税務調査でも疑われにくい
- 記帳代行者、税理士などに個人の支出を見られなくてすむ
1-2. カードを分けないデメリット
- 個人の支出を事業の経費から取り除く手間がある
- どれが事業用の支出か、明細を見てもわかりづらい
- 引き落としの時にお金の管理が複雑になる
デメリット3つ目が地味に厄介です。同じ1枚のクレカで経費も個人の支出も払っていると、経費を家計口座から出すことになったり、個人の支出を事業資金から出すことになったりして、事業と個人のお金がごちゃ混ぜになってしまいます。

理想は、事業用クレカ→事業用口座から引落し、個人用クレカ→個人用口座から引落しと分けることです。カードを分けたうえで、それぞれの引き落とし口座もそろえて初めて、余計なお金の移動がなくなります。
1-3. クレカじゃなくてデビットカードでもOK
「クレカを作るのは抵抗がある…」という方は、デビットカードでも問題ありません。引き落としのタイミングが異なりますが、事業用・個人用を分けるという目的は同じように果たせます。
1-4. ちなみに私はこう分けています
私は楽天カードのブランド違いの2種類で分けていてます。
| 用途 | カード | 引き落とし口座 |
| 事業用 | 楽天カード(Mastercard) | 事業用口座 |
| 個人用 | 楽天カード(VISA) | 個人用口座 |
1-5. 分けていても起きる失敗談
実際にカードを分けていてもうっかりミスも起きがちです。私自身、こんな失敗をしたことがあります。
- 事業の買い物をうっかり個人用クレカで決済 → 会計ソフトに反映されず、手入力で追加する羽目に
- 逆に、事業用クレカでうっかり個人の買い物をしてしまった → 経費として自動連携されてしまい、「事業主貸」で修正する羽目に
例)事業用カードで自家用車のガソリンを入れてしまった場合
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
| 事業主貸 | 5,000 | 未払金 | 5,000 | ガソリン代 |
とはいえ、こうした失敗は年に数回あるかないか程度。きちんと分けておくだけで、毎月の仕訳作業は圧倒的に時短になります。
まずは事業用のクレカを1枚準備して、事業用口座から引き落としができるようにしておきましょう。
はた坊屋号付き口座の場合、個人カードの引き落としができないケースもあるので、事前に確認しておくと安心です。
2. クレカ払いの経費、いつ・どう仕訳ける?

クレカで経費を払うと、「決済した日」と「口座から引き落とされる日」がズレますよね。この2つのタイミングをどう仕訳ければいいのか、迷ったことはありませんか?
青色65万円控除を受けるなら複式簿記の記帳が必須で、2段階の仕訳が必要です。
- 決済日:経費科目(消耗品費など) / 未払金
- 引き落とし日:未払金 / 預金
複式簿記では原則発生主義での記帳となるため、「決済した時点で経費が発生し、後日代金を支払う」という2段階で記帳するのがポイントです。
▶ クレカ支払の仕訳例
クレカ決済
- 7月10日:プリンター 15,000円
- 7月15日:携帯代 3,500円
- 7月20日:ガソリン代 4,000円
- 7月20日:会食 15,000円
上記が8月27日に事業用口座から引き落とされる場合、以下のような仕訳になります。
| 日付 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 未払金残高 |
| 7月10日 | 消耗品費 | 15,000 | 未払金 | 15,000 | 15,000 |
| 7月15日 | 通信費 | 3,500 | 未払金 | 3,500 | 18,500 |
| 7月20日 | 車両費 | 4,000 | 未払金 | 4,000 | 22,500 |
| 7月20日 | 接待交際費 | 15,000 | 未払金 | 15,000 | 37,500 |
| 8月27日 | 未払金 | 37,500 | 普通預金 | 37,500 | 0 |
会計ソフトとクレカ明細を連携していれば、この仕訳は自動で仕訳候補に上がってくるので後は登録するだけ。次の章で、実際の連携手順を紹介します。
3. クレカ明細を会計ソフトと連携

近年主流の会計ソフトでは、クレカの明細を取り込む機能があるものがほとんどです。会計ソフトを使えば、帳簿付けがめちゃくちゃ時短になります!
- クレカ明細を自動で連携してくれる
- スマホでさくっと仕訳もできる
- 手入力が減り、ミスも減らせる
おすすめの会計ソフトはマネーフォワードクラウド確定申告!(以下、MFクラウド確定申告)MFクラウド確定申告でクレカを連携させると、定期的にクレカの明細を取り込んでくれます。
はた坊私が使っている楽天カードを例に連携手順を紹介します。
3-1. MFクラウド確定申告のクレカ連携手順(楽天カードの場合)

- ホーム画面の「データ連携新規登録」
- カード名で検索

- 楽天カードの場合はID、パスワードを入力
- 自動取得対象の開始日は選択式
- 取得可能なデータを全て取り込む
- 開始日以降のデータのみ取り込む(日付指定)※今年度から連携したい場合は「20xx/01/01」と入力。
- 連携登録

- 取得状態が「正常」になれば連携完了
【注意】楽天カードはIDで連携するため2枚持っている場合は両方連携されてしまいます。事業で使わない方は連携解除しましょう。
- 「連携サービスの選択」
- 連携したくないカードのチェックを外す
これでクレカの連携は完了です!
3-2. クレカ明細からの仕訳手順

- 「未仕訳〇件」→「詳細」
- 借方 / 貸方の科目・金額をチェック
- 摘要欄にお店、内容などを入力
- 「登録」
と進んでいくだけで仕訳が完了します。明細を連携するだけで科目や摘要欄は予測入力してくれるので一から自分で設定するよりもラクチン!
はた坊AI予測が間違っていることもあるので確認しましょう!
MFクラウド確定申告とクレカを連携するようになってから、現金支払い + 手入力で処理していた時よりも仕訳時間は1/10に減らせています。
▶ 【2026年最新】MFクラウド確定申告の料金・評判を個人事業主が徹底解説!
「仕訳がわからない」、「MFの操作がわからない」などの疑問に答える経理サポートを行っています。
4. 経費をもれなく拾えて税金が減る!
事業をしていると、日々の小さな出費が積み重なって大きくなります。私自身、事務所用のエアコンを家電量販店で購入した際、領収書を失くしてしまったことがあります。数万円単位の出費だっただけに、経費にできず地味に痛手でした。
クレカ払いなら、こうした紛失リスクを防げるだけでなく、現金小口の管理もラクになります。現金だと「レシートが何日分もたまって、残高が合わない…」となりがちですが、クレカならすべて明細に残るので、小口現金を用意する手間が減らせます。
- 事業用のクレカで払う
- 会計ソフトに明細を連携する
この習慣をつけるだけでクレカの明細が残るから、領収書をなくしても経費にできて小さな出費を取りこぼさず、地味に節税効果を発揮しますよ。
5. クレカのポイントや年会費の扱い方

クレカ払いのメリットの一つとして「ポイント還元」が一番の魅力ですよね。事業用クレカで得たポイントを使う場合、仕訳は以下の2通りのどちらかにする必要があります。
5-1. ポイントの仕訳方法
例)2,000円の商品を500ポイント、現金1,500円で支払った場合
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
| 消耗品費 | 1,500 | 現金 | 1,500 |
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
| 消耗品費 | 2,000 | 雑収入 | 500 |
| 現金 | 1,500 |
はた坊どちらの場合も経費にできる金額は同じ1,500円なので、私はシンプルに前者で仕訳しています。ただし、ポイントで支払った分を経費にするのはNGです。残高も合わなくなるので気をつけましょう。
ポイントを使う場合は、ポイント利用がわかる領収書を保管するようにしましょう。国税庁HPにも具体例が記載されています。
5-2. クレカの年会費も経費になる
クレカの年会費については事業用カードなら経費にできます◎
- 事業用クレカの年会費
- 個人用クレカの年会費
まとめ
クレカを使った経理は、正しく使えば「時短」と「節税」を同時に叶えてくれる強い味方です。
- 事業用・個人用でクレカを分ける
- クレカ払いの経費は発生主義で仕訳する
- クレカ明細を会計ソフトと連携する
- クレカ払いなら領収書を失くしても経費として拾える
- ポイント・年会費のルールをおさえておく
最初に仕組みを整えれば、ズボラな私でもクレカ × マネーフォワードクラウド確定申告を活用することで、月1回のルーティーンで回せるようになりました!まずは事業用のクレカを1枚準備するところから、始めてみてください。
事業・個人両方で使うものを経費にしたい場合は家事按分しましょう。
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