所得税の確定申告の方法には「白色申告」と「青色申告」があります。「青色申告」は節税メリットが高いため、青色申告を選択する方は多いのではないでしょうか。青色申告を行う場合、事前に「青色申告承認申請書」の提出が必要ですが、自分の場合どう書いたらいいかよくわからない…とお悩みではありませんか?
この記事では最大65万円控除、専従者給与の特例、赤字の繰越というメリットが受けるための青色申告承認申請書の書き方、提出期限、提出方法について解説します。
- 青色申告承認申請書をかんたんに作成する方法
- 青色申告承認申請書を手書きで作成する方法
- 提出方法・必要なもの
- 提出期限・期限をすぎたらどうなるか
- 青色申告承認申請書だけ出すとどうなるか
- 青色申告承認申請書は毎年出す必要があるのか

1. 青色申告承認申請書の提出期限はいつまで?出し忘れや期限を過ぎたらどうなる?

青色申告承認申請書は、「開業から2か月以内」もしくは「青色申告する年の3月15日まで」に提出が必要です。この期限を過ぎるとその年は青色申告が適用されません。
はた坊開業届(1ヶ月以内に提出)とセットで出しておくのが安心です!
2. 青色申告承認申請書の書き方|記入例
2-1. 青色申告承認申請書を開業届と同時に作成する方法


マネーフォワードクラウド開業届
MFクラウド開業届で青色申告承認申請書を作る方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 【15分で完了!】マネーフォワードクラウド開業届で開業届の書き方から提出まで完全解説!
開業届を提出済みの場合でも、MFクラウド開業届
- 開業届、青色申告承認申請書を作成
- PDF印刷
- 青色申告承認申請書だけ提出
2-2. 青色申告承認申請書を手書きで作成する方法
手書きで提出する場合は、こちらから書類をダウンロードできます。例を見ながら記入していきましょう!


| ① | 管轄の税務署と提出日を記入。住所によって管轄の税務署は異なるのでこちらのサイトで確認。 |
| ② | 在宅ワークや自宅が事務所なら「住所地」にチェックして自宅住所を記入。電話番号は携帯でもOK。 |
| ③ | 納税地以外に事務所があれば記入。 |
| ④ | 氏名・生年月日を記入。 |
| ⑤ | 個人事業税の課税判定(※1)に影響します。日本標準産業分類(大分類)を参考にするのも一つの手。開業届を出しているなら合わせる。 |
| ⑥ | 屋号があれば記入。開業届を出しているなら合わせる。 |
| ⑦ | 青色申告の開始したい年を記入。開業年なら開業から2ヶ月以内、翌年分からなら3月15日までに提出。 |
| ⑧ | 複数店舗がある場合などは「〇〇店」のように記入。店舗・事務所が1つなら空欄。 |
【※1:個人事業税の課税判定】


【日本標準産業分類(大分類)】
- A 農業、林業
- B 漁業
- C 鉱業、採石業、砂利採取業
- D 建設業
- E 製造業
- G 情報通信業
- H 運輸業、郵便業
- Ⅰ 卸売業、小売業
- J 金融業、保険業
- K 不動産業、物品賃貸業
- L 学術研究、専門・技術サービス
- M 宿泊業、飲食サービス業
- N 生活関連サービス業、娯楽業
- O 教育、学習支援業
- P 医療、福祉
- Q 複合サービス事業
- R サービス業(他に分類されないもの)
- S 公務(他に分類されるものを除く)
- T 分類不能の産業


| ⑨ | 不動産所得や山林所得がなければ、事業所得にチェック。 |
| ⑩ | 過去に青色申告承認の取り消しを受けたり、取りやめをしたことがなければ、無にチェック。 |
| ⑪ | その年の1月16日以降に新規開業した場合は、開業日を記入。 |
| ⑫ | 事業を受け継いだ場合は相続日、誰から相続したかを記入。相続でなければ無にチェック。 |
| ⑬ | 55万円・65万円控除なら複式簿記、10万円控除なら簡易簿記。複式簿記にチェックしても簡易簿記で申告すれば10万円控除にできる。罰則はないので一旦複式簿記にチェックがおすすめ。 |
| ⑭ | 複式簿記:現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳、預金出納帳、総勘定元帳、仕訳帳にチェック。 簡易簿記:現金翠帳帳のみにチェック。 提出後に作成する帳簿が変わっても報告義務はないので上記の表の帳簿にチェックを入れておく。 |
| ⑮ | 何か特記事項があれば記入。 |
10万円控除と65万円控除の違いについてはこちらで解説しています。
最初から65万円控除(複式簿記)で申告するのはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。でも、会計ソフトを使えば簿記の知識がなくても、初心者向けの入力モードで記帳していくことで自動的に複式簿記で保存されます。
会計ソフトはマネーフォワードクラウド確定申告がおすすめです。2年使った私が詳しく解説しています。
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3. 青色申告承認申請書の提出先・提出方法・必要なもの
青色申告承認申請書は管轄の税務署に提出します。管轄の税務署がわからない場合はこちらで調べることができます。青色申告承認申請書の提出方法は3つの方法があります。
- 税務署に持参する
- 税務署に郵送する
- オンラインで提出(e-TaxまたはMFクラウド開業届を使用)
なお、書面申告(税務署へ持参・郵送)する場合にこれまでは控えに「収受日付印の押なつ」がされていましたが、税務処理のデジタル化推進のため令和7年1月より廃止されました。記入内容に不備がなければ受理され、税務署から承認の通知はありません。(当面の間、希望者にはリーフレットに日付押印)
参考:国税庁 令和7年1月からの申告書等の控えへの収受日付印の押なつについて
① 税務署に持参する
- 2部印刷(提出用 +保管用)
- マイナンバーがわかるもの
- 本人確認書類を持参
窓口に提出すると希望者には日付や税務署名を記載したリーフレットがもらえる。(令和7年1月~)
② 税務署に郵送する
- 2部印刷(提出用 + 保管用)
- マイナンバーがわかるもの(コピー)
- 本人確認書類(コピー)
- 返信用封筒(住所 + 切手)を準備
- 税務署に書類 + 返信用封筒を送付
- レターパック・簡易書留等で送ると配達記録が残って安心
後日、希望者には日付や税務署名を記載したリーフレットがもらえる。(令和7年1月~)
消印日 = 提出日になるので、税務署に行く時間がない!という人にもおすすめ。
③ オンラインで提出(e-Tax・マネーフォワードクラウド開業届)
e-TaxまたはMFクラウド開業届
▶ 【15分で完了!】マネーフォワードクラウド開業届で開業届の書き方から提出まで完全解説!
オンライン提出(電子申告)に必要なもの
- マイナンバーカード
- おサイフケータイ対応のスマートフォン
- 利用者識別番号(マイナンバー方式なら即時発行可能)
4. 開業届なしで青色申告承認申請書だけ出すとどうなる?
多くのサイトで「開業届は提出必須」と思われるような記載をよく見かけますが、
- 実は提出しなくても罰則はない
- 開業届なしで「青色申告承認申請書」だけで青色申告している人はいるのが現状
ただし、国税庁のHPには「事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出してください。」と記載もあり、提出している人の方が社会的な信用を得やすくなる可能性があります。開業届を求められるケースもあるので、一緒に提出しておくのがおすすめです。
開業届についてはこちらで解説しています↓
▶ 【15分で完了!】マネーフォワードクラウド開業届で開業届の書き方から提出まで完全解説!
5. 青色申告承認申請書は毎年出す必要があるのか?
青色申告承認申請書は青色申告をする最初の年に提出すれば、毎年出す必要はありません。一度承認されれば、取りやめや取り消しがない限り、翌年以降も自動的に青色申告の資格が継続されます。
承認の取り消しについては国税庁 個人の青色申告の承認の取消しについて(事務運営指針)をご参照ください。
まとめ
青色申告を行う場合、事前に「青色申告承認申請書」の提出が必要です。
申請書類はハードルが高く感じますが、MFクラウド開業届
手伝ってくれる家族がいる場合は専従者給与も検討!

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