青色申告はお得って聞いたことがあるけど、青色申告には控除額が10万円と65万円の2つがあるの、知ってましたか?
簡単さを選ぶなら10万円控除、将来の節税と信用力UPを狙うなら65万円控除がおすすめ!
- 青色申告の10万円控除と65万円控除の違い
- どちらを選べばいいのか
はた坊実は私、最初その違いを全然知らなくて。義母から経理を引き継いだ時、10万円控除になっていたという失敗経験があります…。
今の自分にどちらが合うか、整理して記帳作業に取り掛かりましょう。
1. 【比較】10万円控除と65万円控除


| 比較項目 | 10万円控除 | 65万円控除 |
|---|---|---|
| 帳簿の種類 | 単式簿記(簡単) | 複式簿記(しっかり) |
| 記帳方法 | 手書きでもOK | 会計ソフトが便利 |
| 節税効果 | 小さい | 大きい |
| 難易度 | やさしい | 少し大変 |
▶ 10万円控除の特徴
- 簡単な帳簿(単式簿記)でOK
- 青色申告決算書は損益計算書のみでOK
- 売上が少ない副業の人にも◎
- 手書きやExcelでできる手軽さが魅力
▶ 65万円控除の特徴
- 複式簿記での記帳が必要
- 青色申告決算書(4枚)の提出が必要
- 複式帳簿で金融機関からの信用度もUP!
- 既に利益が出ている人やこれから事業を大きくしたいならこちらがおすすめ
▶ 節税効果の違い
10万円控除と65万円控除で具体的にどれくらい節税になるか比較してみましょう。
| 課税所得 | 10万円控除 | 65万円控除 | 差額 |
| 100万(税率5%) | 900,000 × 5% = 45,000円 | 350,000 × 5% = 17,500円 | 27,500円 |
| 300万(税率10%) | 2,900,000 × 10% – 97,500 = 192,500円 | 2,350,000 × 10% – 97,500 = 137,500円 | 55,000円 |
| 600万(税率20%) | 5,900,000 × 20% – 427,500 = 752,500円 | 5,350,000 × 20% – 427,500 = 642,500円 | 110,000円 |



課税所得が高くなるほど65万円控除の方が節税効果が高いですね。
所得税の計算は以下の表をもとにしています。


2. 10万円控除から65万円控除に変えたい時
10万円控除から65万円控除に変えたい時は、特別な「変更届」は不要です。
確定申告のときに以下の条件を満たしていれば、65万円控除が受けられます↓
【必要な条件】
- 複式簿記で帳簿をつける
- 青色申告決算書(4枚全部)を添付
- e-Taxで申告 or 電子帳簿保存の届出(しなければ55万円控除)
逆に、65万円控除で提出したつもりでも書類不足で10万円控除となる場合もあります。



私は初めての申告が10万円控除になっていた苦い経験があるんです…。
そのときの体験はこちらの記事で詳しく書いています。


3. 10万円控除、65万円控除どっちを選ぶべき?


【10万円控除がむいている人】
- 売上が少ない
- 副業レベル
- 帳簿に時間をかけたくない
- 簿記の知識がない
- パソコンの扱いが全くわからない
【65万円控除を目指した方がいい人】
- 本格的に事業を伸ばしたい
- 帳簿をコツコツ続けられそう
- 簿記の勉強もしていきたい
- 無駄な税金は一円も払いたくない!
次年度から切り替えることもできるので、今の自分に合った方法でスタートしましょう!
まとめ
青色申告には10万円控除と65万円控除の2種類があって、10万円控除のほうがかんたん、65万円控除は少しむずかしいけど、節税効果に違いがあります。
- 65万円控除はハードル高い…という方も大丈夫
- まずは10万円控除から始めてOK
- 会計ソフトや帳簿に徐々に慣れていくのもアリ
- 青色申告はやればやるほど節税効果も実感できます!
- おすすめは65万円控除
事業を始めたばかりで事業で手一杯、簿記の勉強をする時間がない…という方は最初は10万でもOK。
でも、ゆくゆくは簿記の勉強もして65万円控除を目指しましょう。



簿記3級程度の知識があるとないとでは、事業をしていく上で絶対に差が出ます。自分でお金の流れを抑えれるようになることが大事です。
私も失敗しつつ、少しずつレベルアップしてきました。青色申告は正しく活用すれば節税の味方です。自分に合ったステップで、ムリなく取り入れていきましょう♪
やってみようと思った方はまずは青色申告承認申請書を提出!↓



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