- 確定申告までに領収書の整理をしないといけないけど、めんどくさい…
- 後でやろうと思っていたら領収書を失くしてしまった
- 領収書の文字が消えてしまった
ということはありませんか?
領収書の整理を後回しにすると、以下のようなデメリットがあります。
- 確定申告前に慌てて整理を始めて「これは経費?」「いつの分?」と余計に時間がかかる
- 経費にできるものを見落として節税チャンスを逃す
- ミス申告や提出期限に間に合わず延滞税や加算税につながる可能性がある
簿記3級、10年以上自営業の経理を担当してきた私が普段からやっている領収書の整理方法5ステップとおすすめの領収書整理グッズをお伝えします。
- 領収書を失くした…がなくなる
- 領収書の整理が効率的にできるようになる
- 領収書の整理やらなきゃ…というストレスから解放される
- 確定申告前にあわてることがなくなる
- 税務調査が入っても領収書をかんたんに探せるようになる
ズボラでも続けられる領収書の整理方法を以下のステップで説明していきます。

- 外出先では書類ケースやカードケースに領収書を入れる(劣化を防ぐ)
- 帰宅後1カ所にまとめる習慣をつける
- 領収書をスキャンしてじゃばらファイルへ一時保管
- 1ヶ月分の仕訳が終わったら一束にまとめる
- Step1~4を毎月繰り返し、確定申告後に1年分をまとめる
それではいってみましょう!
1. 領収書の整理は確定申告のために必須
領収書の整理はめんどくさいものですが、使った費用を確定申告で経費として計上するためには避けて通れません。
領収書の整理を怠ると、大事な事業資金を使ったのに経費にできずに余計な税金を払うことになります。
また、領収書は7年間保管が必要です。万が一税務調査が入った時に提出を求められる可能性もあるため適当にまとめていると、いざという時に探し出すことができなくなります。
はた坊1年分をまとめて整理すると時間もかかりますが、毎月整理しておくことでグンとラクになりますよ!
2. 過去に失敗した方法・保管アイデア3選


個人事業の経理歴10年以上の中で数々の方法を試して、続かなかった方法や失敗した方法を紹介します。
①ノートにのりで貼り付ける
定番の方法ですね。パート先の経理業務では1ヶ月分ごとにスクラップブックに貼り付けて整理しています。
- 紙の厚さでパンパンになる
- 貼る順番が前後するとストレスを感じる
まれに1ヶ月分の仕訳処理が終わった後に前月分の領収書を出されることがあり、日付順に貼るスペースがなくて困る…ということがあり続きませんでした。
② A4ファイルにファイリング
ページの入れ替えや挿入ができるルーズリーフにのりで貼って、A4ファイルにまとめる方法も試しました。
- 請求書も一緒にファイリングできる
- 紙の厚みでパンパンになる
- ファイリングのための穴あけが面倒で後回しにしてしまう
③ クリアポケットにポイポイ入れるだけ
①②の失敗から領収書だけをクリアポケットに入れる方法も試しました。
- クリアポケットの中で領収書がくしゃくしゃになることが多い
- 上が開いているので領収書が落ちることがある
①~③の方法はデメリットがあり、後回しにすることが増えて続きませんでした。
3. ズボラでもできる!かんたん領収書整理方法5ステップ
失敗を経て、私が5年以上続けられている領収書の整理方法を5ステップで解説します。
Step1. 書類ケース・硬質カードケースをかばんに入れておく


書類や領収書が折れないように書類ケースや硬質カードケースをかばんの中に入れておけば、領収書がしわくちゃになったり、字が消えてしまうことを防げます。
硬質カードケースはこういうものですが、100均のダイソーでも手に入ります。
硬質カードケースは領収書を入れるのに適していますが、A4用紙を入れるのは少々扱いづらいです。請求書も入れるならこんな書類ケースがオススメ。
Step2. 領収書はとにかく1か所にまとめる


領収書を自宅や事務所に持ち帰ったら、早めに1つの場所にまとめる習慣をつけましょう。1カ所にまとめるだけで整理がぐっと楽になります。
- デスク横に専用ボックスを設置してすぐに入れる
- かばんの中に入れっぱなし
- デスクにちょい置きして失くす
私はデスク横に無印良品の引き出しを設置しています。





請求書もポイポイ入れて、ここを見ればわかる状態にしています。紛失のリスクをぐっと減らせます◎
Step3. 領収書をスキャンしてじゃばらファイルで月別に分ける


紙のレシートを管理するのは案外不便なもの。帳簿をつける度にたくさんの領収書の中からガサガサと探すのは面倒だし、時間もかかります。領収書はすぐにスキャンしてしまいましょう。
- スキャナーを使う(おすすめスキャナー)
- 会計ソフトに対応したスマホアプリを使う(例:マネーフォワードクラウド確定申告アプリ)
私は13ポケットに分かれたじゃばら式のファイルを使って12ヶ月にわけて保管しています。スキャンしたらそのままじゃばらファイルの該当月へポイっと入れます。


会計ソフトで仕訳をするときは、領収書の原本は見ずにデータを見る方が効率的!
- 領収書のデータを見ながら仕訳
- 会計ソフトに領収書のデータを添付
おすすめの会計ソフトは、「マネーフォワードクラウド確定申告」(以下、MFクラウド確定申告)。




Step4. 1ヶ月分の仕訳が終わったら一束にまとめる


1ヶ月分の仕訳が終わったら、じゃばらファイルの1ヶ月分の領収書をホチキスやクリップで一束にまとめます。



ホチキス留めしてある = 〇月分は終わり!とわかりやすい◎
毎月Step1~4を繰り返していけば、領収書をためることなく整理していくことができます。
Step5. 確定申告後、1年分をまとめる


確定申告が終わったら1年分の領収書をファスナーケースにまとめます。
マチが5㎝くらいあれば100均のものでもOK。1ヶ月ごとにホチキス止めした束を入れるだけ◎
万が一、税務調査が入った時でも以下の状態にできていれば対策は十分です◎
- 会計ソフトに添付した領収書が見れる
- 〇〇年〇月の領収書がすぐに取り出せる



確定申告までの領収書整理5ステップはこれで完了です!
領収書は7年間保管が必要なため、ファスナーケース7年分をクラフトボックスにまとめて入れて寝室にしまっています。普段は全く見ることがないので支障はありません。
4. クラウドを活用する


確定申告が終わった後は、スキャンした領収書・請求書はクラウドに移してしまいましょう。
- 領収書原本はまとめてクラフトボックスに入れて保管
- スキャンしたデータはクラウドにアップロード、PCからは削除してスッキリ◎
- パソコンの容量が空く
- 外出先からもアクセス可能
- 故障・災害などでパソコンが突然動かなくなっても別の環境からアクセス可能
- 外付けHDDは故障する可能性がある
- 大手サービスが突然終了する可能性は低い
- パソコンに入れたままの方がリスクが高い



私はGoogle Driveを使っています。15GBまでは無料で使えますよ。
クラウドサービスも個人用と事業用でわけて管理する方がおすすめです。
▶ 節税の第一歩!家計と個人事業のお金、ちゃんと分けてますか?
5. スキャンした領収書は捨てちゃダメ?
電子帳簿保存法(電帳法)の条件を満たせば書類の破棄は可能です。
- 解像度が200dpi以上
- カラー画像
- タイムスタンプの付与
- スキャン画像の大きさや階調情報の保存
- ディスプレイで表示できること
- 検索機能の確保
- 領収書を受け取った日から2か月+7日以内にスキャンする必要がある
などの細かい要件を満たす必要があります。(詳しくは国税庁のHPをご参照ください。)



私は電帳法の要件を満たしていますが、税理士さんと相談の上保管しています。(領収書破棄の判断は自己責任でお願いします)
6. おすすめのスキャナー|ScanSnap
おすすめのスキャナーはScanSnapシリーズです。
家庭用プリンター(複合機)では領収書や請求書のデータ化で不便に感じることが増え、ScanSnapを購入しました。
| 家庭用複合機 | ScanSnap | |
| スキャン速度 | (1枚15秒) | (1枚4秒) |
| 両面スキャン | ||
| 画質 | ||
| ファイル種別 | JPEG, PNG | JPEG, PDF |
| 複数枚をPDF結合 | ||
| まとめてスキャン | ||
| 印刷 | ||
| 電帳法対応 | 解像度が粗い |
▼家庭用プリンタとScanSnapでスキャンした領収書の違いはこちら▼


家庭用プリンターだとA4サイズで認識してしまうのに対して、ScanSnapでは余白なしで認識してくれるため鮮明に文字が見えます。
ScanSnapでスキャンした領収書を会計ソフトに添付すると証憑(取引の内容を証明するための書類やデータ)としても電帳法の要件判定OKになります。



ScanSnapを使い始めて領収書・請求書のデータ化が格段にラクになりました!事務用品で買ってよかったものNo.1!
パート先でも同じシリーズを愛用しています。



会計ソフトに領収書を添付しておくと税理士さんも見ることができるので「これはなんですか?」聞かれることがなくなりました!
まとめ:領収書整理は便利なものを使って仕組み化しよう!
ズボラでも続けられる領収書の整理術を5ステップで紹介しました。
- 書類ケース・硬質カードケースをかばんに入れておく
- 領収書はとにかく1か所に集める
- 領収書をスキャンしてデータ化したらじゃばらファイルで月別に分ける
- 1ヶ月分の仕訳が終わったら一束にまとめる
- 確定申告が終わったら1年分をまとめておく
使った費用は漏れなく経費に計上して節税効果を上げていきましょう!
白色申告や青色10万円控除で申告している場合はスキャナーと会計ソフトを無理に準備する必要はありません。
すでに青色65万円控除をしている場合や青色65万円控除を目指しているなら、ScanSnapとMFクラウド確定申告の組み合わせで領収書整理から費用計上までが格段にラクになります!便利なものを取り入れて効率化しましょう。
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週1の経理ルーティーンで「経理をためない」習慣ができるともっとラクになりますよ◎









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